2017年07月24日

明治ガールズ

世界文化遺産の富岡製糸場は 最近見学者も減ってしまったそうですが 赤レンガのとても素敵な建物だそうです。
工場だから 中はがらんどうなんでしょうが・・・
その製糸工場ができた明治初期の 工女の話を描いた本を読みました。
mijg.JPG
タイトル明治ガールズ
富岡製糸場で青春を
著者藤井清美/著
出版者東京 KADOKAWA
出版年2017.6

製糸工場 工女というと ああ野麦峠 の悲惨な話を思い出しますが これはそういう話ではありません。

内容紹介
「わたし、富岡製糸場に参ろうと思います」時代を動かした、少女達の物語!
明治6年。
松代藩の中級武士だった横田家の娘・英は、持ち込まれた縁談に困惑していた。
密かに胸にあるのは、幼馴染みで使用人の息子、幸次郎。けれど、身分違いの恋など許されない……。
一方、区長を務める英の父もまた、悩んでいた。
富岡にできるというフランス式の最新の製糸場に、区から工女を出さねばならないのに、誰も協力してくれない。
父の窮地が家族の話題にのぼったとき、縁談を断ろうとしていた英は、つい勢いで言ってしまう。
「わたし、富岡製糸場に参ろうと思います」


明治6年。藩制がなくなり 大名たちは貧しくなった。
縁談がいやで逃げ出そうというのも理由のひとつだけれど 何年かのち 松代にも製糸場を造ろうという計画があり そのために 技術を覚えてこなけえばならない という理由もあった。
ひどいことをされるのではないか 売られるのではないかと いやがって誰も行こうとはしなかった。
横田英は 区長の娘として名乗りを上げると 他の娘たちも名乗りを上げた。

はじめて見る 近代工場のすばらしさ に驚き 全国から集められた少女たちと 競い合い 寮生活。
きちんと 休みがもらえ 時間が決められた職場 給金も仕事を覚えていけばあがっていく仕組み。待遇もいい。

しかし
明治になっても 長州。
そして 大名の娘。御姫様。
身分の差。

あとから来た 長州の人たちは優遇される。
「私たち 長州です!」
その言葉が 幅を利かせていた。
しかし 近代化された 工場では きちんと声をあげ 民主的に その抗議も通った。

長州が なんだ!
大名がなんだ!
働くものはみな 同じ。

ま・・・
今も 長州です!
って のは あるでしょうけどねーーーー

だからどうってことないですが・・・・

ああ・・
とにかく なかなかいいお話でした。
身分の差をこえた恋と 故郷のために働く と どちらを選ぶのか・・
英の決断は・・・
明治の初め1年半後 16名の少女たちは松代に帰り製糸の 技術を教えたということです。

日本初の器械化された官営製糸場、富岡製糸場で伝習工女となり、その後長野で日本初の民営器械化製糸場の指導員となった女性が この横田英(和田英)さんです。
タグ:読書
posted by うめのはな at 14:24| Comment(0) | 読書
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。